講演会 2008/03/30

説教者:大塚克己会長

タイトル:真の愛による世界の平和

静岡に住んでいたら世界のことはなかなかわからないので、家庭の話をしましょう。
家庭の「家」という文字でウ冠は家の屋根のことをいいます。この文字の下の部分は、
漢文学者の白川静(しらかわしずか)先生によると犬の死体を意味しています。
病気や災いにあわないように犬の死体を埋めたということです。

 それでは安全の「安」の字はどうでしょうか。ウ冠の中に「女」の文字がはいっています。
これは昔、家の建物の裏側に先祖の頭蓋骨をおいてあったのが、やがて先祖の名前を置くようになりました。
それがやがて仏壇になっていったのです。そしてご先祖様をお参りしている様子を表したのが安全の「安」という字です。
これはよそからはいってきた女性がその家で受け入れられてこそ家の安全が保たれる、ということを意味しています。

「笑う」という字はたけかんむりに犬(実際は犬ではありませんが)と書きます。
竹は女性のかんざしを意味し、霊能者がひざまづいている様子を表します。
歌やおどりは全て神様を喜ばせる宗教行事、あるいは先祖を大事にする行事です。 
西洋では結婚は両性の結合を意味しますが、東洋では家同士の結合を意味します。
しかし日本では西洋の影響で個人の結びつきの要素が強くなってきています。
血統のつながりは個人のみにとどまらず、家系のつながりを意味します。
それを考えると、男性と女性の愛が真か偽りであるかによってその血統が決まってしまうのです。


それでは真の愛とはどのようなものでしょうか。

 その1 真の愛は与える愛であって奪う愛ではありません。
無条件のものです。条件付きなら愛とはいえません。
相手の外形で好きで結婚してもそのようなものは年によって変化してしまうのです。真の愛を一番表しているのは親の愛です。

その2 真の愛は与えて忘れます。
親が子供にかかった費用の全ての領収書や記録を残して見せるでしょうか?それは真の愛とはいえません。
一番困るのは恩着せがましいということです。
北京空港の建物はその三分の一は日本の金により建てられたものです。
それで日本の関係者がそのことを看板にたてて皆がわかるように要求したというのですが、
そのようなことは忘れたらいいのです。
マーシャル諸島では中国と台湾が支援合戦をしていて、あちこちにそのための看板が立てられています。
しかし、そのようなことをしなくても「パラオ日本公園」という場所が残っていて、
日本がその地域に貢献したことが今でもわかるようになっています。
栃木県の兵隊は現地の人を戦争に巻き込まなかったので、この地域の人は親日家になりました。
大統領の娘の名前が「まゆみ」というそうです。現地では子供に日本の名前をつけるのがはやっているそうです。
マーシャル諸島には土がないため、日本軍が土を4000km運んで農業を教えたそうです。
日本人は戦前は今より国際的な活動をしていたのです。このように何かのためにしたことはいつか思い出してもらえるのです。
キリスト教、イスラム教、仏教でもこのような考えがあります。
聖徳太子の息子一家は攻めてくる相手に反撃せずに自害しました。
このため聖徳太子の血筋は残っていませんが、その魂は残っています。その魂が日本の精神の元になったと思います。

その3 真の愛は相手が自分以上になることを願います。
アジアのために日本以上になることを願えば日本は世界に冠たる国となります。
親は子供に自分以上になって欲しいと思います。それではどういう点でそうなってほしいのでしょうか?
学歴でしょうか?美男美女になることでしょうか?社会的地位やお金でしょうか?
全ての親は子供に自分以上に幸せになって欲しいと願うのです。
ODA(政府開発援助)は日本の為に援助するのでしょうか?カンボジアへの援助はほとんど無駄になりました。
援助物資は実際は使えないものが多いものです。
江戸時代に薩摩藩は長良川の改修を命ぜられました。そして藩の予算の3倍ものお金を使って事業は完成しました。
多額の費用を使ったため、責任者が責任を感じて自害したそうです。
しかし100年経っても200年経っても地元の人はその音を忘れないのです。今でも岐阜県の人は鹿児島県の人に感謝するといいます。

その4 真の愛は時間と空間を超えます。
妻が夫を愛するならばその両親に感謝する気持ちがわいてきて自然に夫の両親を大事にするようになります。
愛するならば先祖を大事にするのです。家庭家系を大事にして結婚する人は立派です。
それを考えれば美しさより健康を大事にすることが必要です。愛と生命と血統を別々に考えてはいけません。
ジェンダフリーの考えは間違っています。生殖器をどのように使うかによって全てが決まります。 
動物の世界では雄同士は絶対結びつかないものです。血統や家庭ということを教えない日本の教育は崩壊し始めています。
10年後、20年後が心配です。
愛国心というものを否定しませんが、アジアのため世界のためが大前提であり、民族主義になってはいけないのです。
浜松では人口の10分の1がブラジル人です。日本は多民族国家になってきていることを考えなければなりません。
特に日本は在日の方との共生を考えなければなりません。その点では英語よりもハングルを学ぶことで本当の意味で日本の国際化が始まってくるのです。

人間の心の中が変わっていくことが大事です。真の愛によって日本が世界に出発するときがきたのです。

文責:静岡教会ホームページ編集者

タイトル名は編集者がつけたものです